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目次
1.発達障害かも?
2.作業療法でリハビリ開始
3.きっかけは好きな車
4.諦めずに、変化を信じる
1.発達障害かも?
就労移行支援事業所のスタッフである私には、発達障害の疑いありと診断されている息子がいます。
まだ小さいので、断定はされていませんが、物心ついたころからトミカ(ミニカー)をきれいに縦に並べたり、トミカのタイヤの回転をずっと見ていたりと、発達障害かもしれないと感じる場面がよくありました。
好きなことを止められるとパニックにもなりました。
また記憶力は非常によく、車の名前や人の誕生日などをよく覚えています。
人付き合いも苦手で、なかなか他の子どもと一緒に遊ぶことができませんでした。
たまにおもちゃがたくさんある広場などに遊びに行くと、他の子どもと好きなおもちゃの取り合いになってしまうことも多くありました。
2.作業療法でリハビリ開始
ある時医師の助言を受け、息子に病院で先生と一対一での作業療法を受けさせることにしました。
初めてリハビリ担当の先生に会ったばかりのころ、息子は先生に提案された遊びをするのを拒否し、パニックになることもありました。
私も何度か同行しましたが、「今日は遊ばないな」と感じる日はまったく先生の方を見ず、自分の好きなおもちゃばかり目で追っていました。
しかし、だんだんと先生と信頼関係が築けてくると、指示されたとおりに遊ぶことも増えてきました。
何度もリハビリに通い担当の先生に慣れてくると、今後は先生が違う方に変わり、再度初めから関係づくりをすることになりました。
親である私としても、先生たちが信頼関係を築く練習をさせようとしている意図はわかっていましたが、また一から始めなければならなくなると思うと、正直悩むこともありました。
息子は相変わらず、通っている幼稚園のイベントでも、お遊戯もしなければ歌も歌いませんし、何かを強制されると泣き出します。
3.きっかけは大好きな車?
そんな日々が続いていましたが、いつからか息子に少しずつお友達ができるようになってきました。
きっかけは、大好きな車でした。
幼稚園の子供と好きな車についておしゃべりしたり、一緒に車で遊んだりするようになり、今まで見られなかった息子の姿が見られるようになりました。
その後、だんだんと変化が見えてきました。
人を気遣うようになり、他の子どもとも一緒に遊ぶことができるようになり、また今では幼稚園のイベントでも歌が歌えるようになりました。
ただ、気が合う友達と離れることができず、幼稚園の先生方は苦労しているようですが。
4.諦めずに、変化を信じる
発達障害のご家族がいる方は、日々悩み戸惑うことも多いと思います。
私も仕事柄、変に知識があったので、より悩みました。
それでも病院の先生方のリハビリのおかげで、人との信頼関係の築き方を徐々に身に着け、少しずつ友人と遊べるようになりました。
諦めずに、家族の変化を信じることが大切だと学びました。
発達障害のご家族が成人している場合でも、就労移行支援等での支援サービスを利用することで、ご本人に少しずつ変化があるかと思います。
そのときは、変化が良い方向に行くよう信じながら、見守っていただければと思います。
時には軌道修正が必要なときもあるかと思いますが、そのときは我々就労移行支援事業所やその他の支援機関のスタッフに相談していただければと思います。
一緒に、ご本人にとっての最善の支援を考えていきましょう。